ディクテーションをくり返そう
リスニングの試験は、短い会話に対してその内容を問われるPart1の13問と、六つのストーリーが読まれて二つの質問がされるPart2の12問の計25問で構成されます。配点は25点で、全体の25%を占めます。リスニング問題の特徴は、聞ける人とそうでない人の差が激しいことにあります。聞くコツがわかるとどんどん聞き取れるようになるし、そうでなければ英語はいつまでも雑音のままです。
英語を聞き取れないのは「単語の聞こえ方の違い」にその理由があります。単語が一つずつばらばらに発音される時と、単語の連なった文の中で聞くのとでは、同じ単語でもかなり違う音として聞こえるからです。英語は日本語の高低アクセントとは異なります。英語の特徴である強弱とイントネーションで生じるリズムを聞き覚えることが重要です。文中では、音が脱落したり、連結したりして変化します。このことを経験的に習得するには、まずネーティブスピーカーの話す英語を聞いてディクテーション(書き取り)することです。大変時間がかかりますが、書くためにくり返して聞いているうちに英語のリズムが身についていきます。
そして、スクリプトと照らし合わせ、聞き取れなかったところをチェックして確認してください。すると、弱く速く発音されるところは聞き逃してもよく、強くゆっくり発音されるところに大事な情報が詰まっていることに気づくことでしょう。自分でもまったく同じようにくり返し口に出してみて、このリズムを体内に取り込むことです。新たに聞く英語が自分の中の英語のリズムに共鳴したとき初めて、英語が聞き取れるようになります。ディクテーションをする際に注意することは、3級か準2級レベルぐらいの易しいレベルの内容で、ノーマルスピードのものがオススメです。1回に多くやらないことです。一週間に1回はやって下さい。
ニュース英語を聞いてみよう
Part2のパッセージの聞き取り練習にはニュース英語を聞くことが何よりですが、その際にはほんの5分間を「英語→日本語→英語」と聞いてください。ゆっくりで聞きやすいニュースは「Voice
of America」です。インターネットでそのスクリプトが手に入ります。リスニングの上達ほど年齢と深い関係にあるものはありません。小学生の時期に聞き覚えた英語は一生の財産となりますが、何歳から始めても聞く科学にのっとって音の英語を極めることが大事なことだと思います。字幕なしの映画、吹き替えなしの英語の番組を楽しめる日が必ず来ることを信じて。
リスニング問題 攻略方法
1.前もって選択肢を読んで、内容を想像しておく。
2.キーワードを聞き取りその関連をキャッチする。
3.5W1Hを軸に文の流れを追って聞く。
4.数字は書き取る。
5.展開を左右する単語に注意する。
but, unfortunately, surprisingly, first, second, 等
6.細部まで聞き取れなくても想像力をはたらかせる。 |
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