準1級トップヘ 9月号 | |
開講以来1カ月がたちました。8月の猛暑の中、単語増強法を実践してきた読者のみなさん、その調子で揺れる2カ月目を乗りきって、次の英検10月20日に少しでも効果を発揮して下さい。 今月は問題2の「整序作文」対策です。「整序作文」とは、いわゆる並べ替えのこと。問題はわずか5問で5点、無視できそうでできない5点です。「文法」「構文」「語法」と語学のエッセンスがいっぱい詰まった個所だからです。問題1の単語の知識を、問題3以降から続く長文へ橋渡しする役目をする語学の多くの約束事が集約された5点です。長年の指導経験からわかった面白い事実があります。この問題が得意だった生徒は理系の高校生でした。クイズ感覚で解いていたようです。一方苦手だったと思われるのは、英文を感覚的に読んでいる人で、この違いはおおいに考えさせるものがありました。内容を把握するには、全体からなんとなく理解することはできますが、内容を科学のごとく一単語、一文単位で正確に読み進めていくには、この整序で問われる学習をこなすことが大事です。英語を第二言語として、東洋の教室で学ぶ私たちにとって、単語を知り、文法、構文、語法をしっかりと身につけることが、感覚的な学習を超えて大事なことは確かです。 この姿勢は自分で英文を書く際に本領を発揮します。辞書を片手に相当勉強してはいるものの点数が伸びないという人は、自分の知っている単語から感覚的に雰囲気をつかんでわかっている気になってしまう危険性に陥っているかもしれません。では、いったい文法、構文、語法を連携させながら、効率よく学び得点に結び付けるには、何か秘策があるのでしょうか。学校を卒業されてからかなり年数がたって、準1級を目指す方は文法の復習をしてくださいね。今月のはしごは理解して登る。単語ほどには機械的にはいきませんが、単語熟語とかなり重なっているのにも気づかれるでしょう。 |
『整序作文』 |
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